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湿度と闘う

弦楽器は極端な乾燥や多湿に弱いです。楽器のコンディションが悪化すると鳴りが悪くなりますし、さらに進むと剥がれや割れの原因にもなります。
なので楽器を保管する部屋の湿度は常に50%台をキープするのが理想です。
とはいっても冬の北海道は暖房のせいで放っておくと湿度20%くらいになってしまうこともあります。これは楽器にとって非常~にまずいです。
なので楽器を弾く部屋は加湿器をつけるようにしましょう。そして楽器をしまう時は楽器にダンピットというツールを入れてからケースにしまうのがいいです。

こういうヤツです。水に浸してから水が垂れない程度に絞ります。
F字孔から入れて楽器の中に垂らしておきます。

乾燥が酷い時は2本使ってもいいと思います。

ダンピットは飛行機に乗るときなどにも役にたちます。
「ダンピットは気休めにしかならない」と言う人もいますが、確かにダンピットで部屋の湿度を上げることはできませんが、楽器ケース内の楽器の中の湿度を上げることくらいは出来そうな気がします。少なくとも何もやらないよりはマシであることは確かです。

逆に多湿期のメンテナンスとしては、乾燥機を部屋につけるなどしてやはり室内を湿度50%台にキープすることが理想ですが、楽器を乾いた柔らい布でよく磨くようにしましょう。
「汚れイコール湿気」ですから汚れが付いたままにしておくとやはりトラブルの原因になります。

あまり神経質になりすぎるのもナンですが、楽器の鳴りが悪くなったり剥がれて修理に出して大変な思いをするのは自分なので、このくらいのメンテナンスはしていいと思います。

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